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時を遡ること今から約60年前、創業者である鈴木啓文はプラスチック工場の片隅に積まれた“端材”を見て「もったいない。何とか再利用できないものか?」と考えました。折りしも戦後の経済復興期の真っ只中、次々にプラスチック製品が生産され続ける一方で、大量のプラスチックの端材が当たり前のように破棄されていました。そうした中、鈴木は試行錯誤を重ね、苦労の末ようやく独自で「剪断式粉砕技術」を開発することに成功したのです。
昭和の高度成長期以来、大量生産、大量消費がすっかり定着してしまい、いつからか清貧を大切にしてきた日本人の心を大きく変えてしまいました。「もったいない」…その言葉すら、近頃耳にすることがなくなったように感じます。しかしその一方で、環境保全やエコロジーの観点から資源の再利用にも注目が集まっています。
創業以来約60年の長きに渡り、資源の有効利用やリサイクルを直視し、事業基盤を確立させてきたホーライ。
「もったいない」――創業者・鈴木啓文が残したこの言葉を今も経営ポリシーとし、本業一筋に健全経営を貫いてきた結果、国内はもとより世界でも有数の粉砕技術を有する企業へと成長してきました。
これからも創業当時より掲げる「もったいない精神」を抱き続けながら、常に新しい時代に対応する柔軟さを持って、広く産業界の発展と地球環境の保全に努めてまいりたいと考えています。